1月2013

婚約とは?

行政書士 離婚

当事務所(黒田行政書士法務事務所)では、離婚協議書の作成に関するご相談を承っております。

そこで、本コラムでも「離婚」について連載していこうと思っております。

が!

その前に、そもそも、婚姻とは法律的に言うとどういうものかについてのお話をしてから、離婚についてのお話をしていきたいと思っております。

と言う訳で・・・

まずは、婚約からお話を致します。

1.婚約とは?

婚約は、将来結婚しようという男女の間の真摯な合意によって成立します

結納などの儀式によらなくてもお互いに「誠心誠意」をもって結婚する約束をすれば成立します。

単なる恋愛感情や性的関係を持つだけでは、社交上の関係というだけで、法的には保護されません。

また、必ずしも、その約束を周囲の人たちが知っていなくても婚約は成立します。

 

 

2.未成年でも婚約できるか?

できます!

ただし、意思能力が必要とされますので、15歳になっていれば婚約をすることはできます。

婚約時に未成年であっても、婚姻するときに、法律の定める年齢要件を満たしていれば良いので問題はありません。

 

 

3.婚約の効果

婚約とは法的には「婚姻予約」と考えられています。

判例は、婚約について、婚姻の成立を強制はしないけれども、不当に約束を破った場合には、損害賠償義務を負わせるという形で保護します。

また、婚約をした当事者は、互いに、誠実に交際する義務を負います(誠実交際義務)。

やはり、この義務に違反する行為についても、損害賠償請求義務を負います。

 

 

4.結納とは

結納は言うなれば、ひとつの「儀式」です。

この儀式は婚約成立の要件ではありません。

しかし、後日、婚約の成立について争いが生じた場合に、本人どうしの約束だけでは水掛論に終わってしまう場合があります。

そうなると、婚約の成立を証明することが難しいことも起ります。

このような状態を起こさないようにするためにも、親兄弟や親戚の主だった人たちに婚約した事実を知ってもらうことは非常に重要です。

結納という儀式には、そのための手段という意味も込められています。

 

離婚協議書、婚姻契約書の作成に関連する、結婚や離婚など家族にまつわる様々なご相談を、黒田行政書士法務事務所では承っております。

兵庫県西宮市を中心として、阪神間、関西一円でのご相談を承ります。

電話やメールでのご相談なら全国対応が可能です。

行政書士の業務を通じて、みなさまが幸福になることのお手伝いができればと思っております。

今回もお読み下さりありがとうございました。

各遺言のメリット・デメリット

相続・遺言 行政書士

普通方式の各遺言(自筆証書遺言・秘密証書遺言・公正証書遺言)のメリットデメリットを表にまとめましたのでご覧下さい。

各普通様式の遺言の特徴

遺言の種類 自筆証書遺言 秘密証書遺言 公正証書遺言
メリット ・簡単に作成できる・遺言内容の秘密が保てる ・遺言の存在が明確・遺言内容の秘密が保てる ・保管の心配がない・検認手続が必要ない・公文書故に他の方式の遺言より信用度が圧倒的に高い
デメリット ・検認手続が必要・紛失の恐れがある・要件不備でトラブルの可能性が高い ・検認手続が必要・紛失の恐れがある・要件不備でトラブルの可能性が高い ・遺言の秘密が保てない

ちなみに、年間で自筆証書遺言は15,113件、公正証書遺言は78,754件、秘密証書遺言は約100件利用されています(いずれも平成23年度、但し、秘密証書遺言については正確なデータはとっていないとのことです)。

 

 

私がここでオススメしたいのはやはり、公正証書遺言であります。

公正証書遺言には「遺言の秘密が保てない」、「公証人に対する費用がかかる」というものがありますが、それでも、公正証書遺言をオススメしたいと思います。

公正証書遺言は公文書となるため、自筆証書遺言や秘密証書遺言と比べて、信用力が全然違います

自筆証書遺言や秘密証書遺言には、紛失の恐れがあること、また、要件不備でトラブルが発生したり、挙句の果てには、遺言が無効になってしまう場合があります。

これでは、何のために遺言を書いたか分かりません。

また、自筆証書遺言秘密証書遺言では、遺言者が死亡した後、家庭裁判所による「検認」という手続を取らなければなりません。

これでは、遺言の内容が実現されるまでに時間がかかってしまいます。

また、自筆証書遺言や秘密証書遺言では「遺言書無効の訴え」を提起され、遺言の効力を否定されてしまう場合があります。

それに比べると、公正証書遺言は、公証人という法律のプロが作成する訳ですから、形式不備で無効になりにくいという利点があります。

また、公証人は元裁判官・検察官の方がなるものですから、この公証人が正式な手順を踏んで作成された公正証書は無効になりにくいという特徴もあります。

このことを考えると、やはり、私は公正証書遺言をオススメしたいと思いま

私は、かつて、弁護士事務所の事務員でありました。

そのときに、遺言執行の補助もさせていただいたので、そのときの経験則をここでお話したいと思います。

遺言の執行を行う場合は、やはり公正証書遺言が一番信用力があり、手続が早く進みました

これが、検認を受けた後の自筆証書遺言だと手続に時間がかかる場合がありました。

銀行によっては、検認を受けた遺言書を窓口に持っていっても「相続人全員の実印と印鑑証明書を添付した書類が必要です、自筆証書遺言だけでは、遺言執行者の署名押印のみで手続を行うことはできません」と言われることがありました。

それも、多々ありました。

「検認を受けた遺言書を提示しているのだから、法律上は、遺言執行者の署名・押印のみで手続は進むはずだ」と主張しても・・・

「それはそうかも、しれませんが、当行の決まりでは受け付けることができません」とか

「どうしても、遺言執行者のみで手続をしたいのなら、訴訟を提起して確定判決をもらって来て下さい」と言ってくるところもありました・・・

公正証書遺言を用いた、遺言執行業務ではこのようなことを言われたことはありません。

この点からしても、やはり、私は公正証書遺言をオススメしたいと思います。

以上、各遺言のメリット・デメリットについてお話してみました。

今回のエントリーはこれで終了です。

 

黒田行政書士法務事務所は、遺言書の作成・遺産分割協議書等の作成に関連する、遺言・相続にまつわる様々なご相談を、承っております。

兵庫県西宮市を中心として、阪神間、関西一円でのご相談を承ります。

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行政書士の職務を通じて、みなさまが幸福になることのお手伝いができればと思っております。

今回もお読み下さり、ありがとうございました!

 

公正証書遺言とは?

相続・遺言 行政書士

我々、行政書士が皆様に一番オススメしたい遺言は実はこの公正証書遺言であります。

何故、一番オススメしたいかと言いますと、公正証書遺言は、遺言としては、一番安全な遺言だと考えられるからです。

自筆証書遺言、秘密証書遺言、公正証書遺言のメリット、デメリットについては次回に検討致します。

今回は、公正証書遺言についてのご説明をさせていただきたいと思います。

では、始めてきましょう!

 

公正証書遺言とは、一言でいうと、公証役場で公証人が作成してくれる遺言のことです。

まずは、公正証書遺言の要件と方式からご説明させていただきます。

 

1.要件・方法

①まずは、公証役場へ遺言者と証人2人が出頭し、証人2人以上の立会のもとで、遺言者が遺言の趣旨を公証人に伝えます(口受)。

②公証人は遺言者の口述を筆記します。

③筆記したものを公証人が遺言者及び証人に読み聞かせ、または閲覧させます。

④遺言者および証人は、その筆記の正確なことを承認します。

⑤そして、遺言者が証人が署名・押印します。

⑥最後に公証人が方式に従って作成したものであることを付記、署名・押印する。

 

2.要件の実行の順序

法定の順序と異なっていても、方式違反にならないとされています。

例えば、公正証書遺言を作る場合、通常は前もって公証人と作成する遺言の内容の打ち合わせをします。

その打ち合わせの結果に従って、公証人は公正証書遺言を作成します。

そして、その作成した内容を遺言者が確認した上で、内容がよければ、公証役場へ出頭して署名・押印することになります。

こうなりますと、要件の順序が、上記「1要件・方法」の順番でいうと、②③①④⑤⑥となります(①と④が同時にされていると見ることもできます)。

法定の順序と変わってきてますね・・・

「この順番で大丈夫なのか!」「順番を間違うと無効になるんじゃないか!」と思われる方がいらっしゃるかもしれません。

が・・・

ご安心を!

判例では、個々の要件が全て満たされていればその順序が法定の順序と異なっていても方式違反にならないとしています(最判43・12・20民集22巻13号3017頁)。

まあ、公証人がもともと、裁判官や検察官の方がなられているということを考えれば・・・

細かいことは、それほど心配せず、安心して遺言を作成することができます。

 

 

3.証人になれない人

次に掲げる人は証人になることができません。

①未成年者

②推定相続人とその配偶者ならびに直系血族

③受遺者およびその配偶者ならびに直系血族

④公証人の配偶者、4親等内の親族。

⑤公証役場の書記、雇人

イメージとしては、行為能力に問題がありそうな人、利害関係が強い人は証人になれないと考えれば良いでしょう。

 

4.口受

口受ありとするには、遺言者の口受と公証人との筆記とが、その趣旨において一致していることが必要です。

一言一句そのまま記載せよというものではありません。

 

5.特徴

公正証書は公文書です。

それ故、私文書よりも証明力が高く、その文書が作成名義人の意思に基づいて作成されたこと(文書の成立の真正性)について強い推定が働きます

 

 

我々、行政書士は、後々の紛争予防の観点からも、やはり、公正証書遺言作成をオススメしたいと思います。

今回は、ここまでに、致します。

次回は、各遺言のメリット・デメリットについてお話したいと思います。

黒田行政書士法務事務所は、遺言書の作成・遺産分割協議書等の作成に関連する、遺言・相続にまつわる様々なご相談を、承っております。

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今回もお読み下さり、ありがとうございました!

 

秘密証書遺言とは?

相続・遺言 行政書士

前回のエントリーでは、今回のエントリーにつき公正証書遺言についてお話をすると予告を致しましたが、今回、予定を変更して、秘密証書遺言について先にお話したいと思います。

それでは、よろしくお願い致します。

 

 


秘密証書遺言とは、遺言の存在は明らかにしながらも、その内容を秘密にできる遺言
のことです。

この遺言の作成には公証役場での手続が必要となります。

まずは、秘密証書遺言の要件と方法についてお話します。

 

1.要件・方法

①遺言者はまず、遺言書に署名・押印し、その遺言書を封じ、遺言書に用いた印章で封印します。

②遺言書の入った封印を公証人1人および証人2以上の前に提出し、自己の遺言書であることならびに遺言書の「筆者」の氏名及び住所を申述します。

③公証人が、遺言書の提出日と遺言者の申述内容を封書に記載した後、遺言者・証人・公証人が署名押印します。

 

2.秘密証書遺言の特徴

秘密証書遺言では、遺言書本文は自書する必要はなく、ワープロによる作成や他人による代筆も許されます。

そして、公証人が遺言提出日を記載するので、遺言者自身が日付を書く必要もありません。

但し、署名・押印は遺言者自身がする必要があります。

他人が代筆できてしまうなんて・・・

自筆証書遺言と比べると、何だか要件が緩和されているような感じがしますね!

 

3.秘密証書遺言の「筆者」

秘密証書遺言の最大の特徴は、遺言書の文書を含めその作成をほぼ全て他人に委ねることができるというものであります。

そこで、秘密証書遺言を作成する場合には、公証人及び証人2人以上の前で、遺言書の「筆者」の氏名及び住所を申述する必要が生じます。

なぜ、このようなことをするかというと、もし、遺言についての紛争が生じたときに筆者を尋問して遺言の真実性を担保するためであります。

判例によると「筆者」の例を挙げてみますと

①遺言者が遺言書の文書を含めその作成をほぼすべて他人に委ね他人がワープロを操作して遺言書本文を入力・印字した場合のワープロ操作者

②上のように、他人がワープロで入力印字した場合であっても、遺言者自身がワープロを操作して印字したと同視することが許される特段の事情がある場合は遺言者

→遺言者自身があらかじめ自筆で作成した原稿に添えて、ワープロ操作者に直接した依頼に基づき、ワープロ操作者が原稿文に機械的に入力・印字したような場合。

 

4.自筆証書遺言への転換の可能性

秘密証書遺言は、なんと!

秘密証書遺言として要件欠いて無効である場合でも、自筆証書遺言の要件を充足していれば、自筆証書遺言として効力が認められます

この特徴故に、秘密証書遺言を作成の際は「必ず自筆で書きなさい」と仰る法律家の先生も多いようです。

秘密証書遺言については、少々、分かりにくいかもしれませんが、ここはとにかく、「内容を秘密にできる遺言の方式があるのだな〜」という感じで念頭に入れておいて下さればと思います。

分かりにくければ、お近くの法律家までご相談下さい。

黒田行政書士法務事務所は、遺言書の作成・遺産分割協議書等の作成に関連する、遺言・相続にまつわる様々なご相談を、承っております。

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今回もお読み下さり、ありがとうございました!