9月2014

症状固定

交通事故 行政書士

ミースケ:今日は、症状固定についての話だね。

ウサ吉行政書士:そうです。

もう大体の考え方は分かっていただいていると思いますが(;^_^Aアセアセ・・・

更に、分かっていただくために、ここはくどく行きますね!

ミースケ:お願いします。

ウサ吉行政書士:症状固定については、労働基準監督署から出された冊子「労災保険における『傷病が治ったとき』とは」に記載されていますので引用しますね。

労災保険における傷病が「治ったとき」とは、身体の諸器官・組織が健康時の状態に完全に回復した状態のみをいうものではなく、傷病の状態が安定し、医学上一般に認められた医療を行っても、その治療効果が期待できなくなった状態をいい、この状態を労災保険では「治ゆ」(症状固定)といいます。

そして、次のようにつけ加えています。

したがって、「傷病の症状が、投薬・理学療法等の治療により一時的な回復がみられるにすぎない場合」など症状が残存している場合であっても、医療効果が期待できないと判断される場合には、労災保険では「治ゆ」(症状固定)として、療養(補償)給付を支給しないこととなっています。

普通の世間一般の常識で考えると、「治ったとき」とは「完全回復した状態」のことを言うのでしょうが・・・

自賠責保険の考え方(自賠責保険では労災保険での考え方をほぼ使っています)では、そうではないというのが、上の記載を見ればよく理解できると思います。

ミースケ:なるほど~

このあたりが、自賠責保険の実務に専門的に携わらない人を混乱させるよね・・・

ウサ吉行政書士:そうなんです。

「保険の常識、世間の非常識」といったような言葉があるぐらいです(;^_^A アセアセ・・・

ミースケ:前回の後遺障害の説明のときに、症状固定の部分を「お医者さんで治療を続けていたけど、これ以上は良くもならないし、また、これ以上悪くもならない状態になったとき」と説明していたのがよく分かったよ(;^_^A アセアセ・・・

最初に聞いたときは、苦しい説明だなと思ったんだけどね(;^_^A アセアセ・・・

世間の常識と保険実務の常識が違うからこういった説明になったんだね(;^_^A アセアセ・・・

ウサ吉行政書士:そうです(;^_^A アセアセ・・・

という訳で・・・

ここはとりあえず・・・

症状固定とは「お医者さんで治療を続けていたけど、これ以上は良くもならないし、また、これ以上悪くもならない状態になったとき」と考えていただければと思います。

ちなみに、この「症状固定」の診断権を有するのは医師のみです。

整骨院の先生、鍼灸師の先生、整体師の先生には「症状固定」についての診断権はありません。

故に、交通事故や労働災害にあったときには、必ずお医者様のところへ通って下さい。

整骨院の先生、鍼灸師の先生、整体師の先生のところへは、お医者様のところに通った上で、施術を受けるようにしてくださいね。

ミースケ:なるほど!

ところで、ネットで交通事故について調べていると、「症状固定の時期」についての記載がよくあるんだけど・・・

ウサ吉行政書士:そのあたりについては、また、次回にお話しようと思います。

※参考 保険会社の顧問医の立場

井上 久 著 『医療審査「覚書」』(自動車保険ジャーナル)p68から引用

「受傷後10カ月経過しても、まだ、牽引療法と温熱療法を続けているが、果たしてこれは効果があるのか?」

「ありますよ。ただし一時的効果です。だからいつまでも繰り返しているのです。その場凌ぎの対象療法、あるいは中止すると痛くなるから通い続けるという現状維持療法と称すべき治療です。損傷組織の切除・修復を図るといった根治療法でなく、これらのような治療をしながら時間、もしくは自然回復を待っている(あるいはもしかしたらそれを促進しているかもしれない)という治療であって、糖尿病に対するインスリン注射のように絶対にやらなければならない治療ではありません。しかし、やったとして医学的に間違いということではなく、そして、いつまでも続けて良いものですが(病院のサロン化と話題になった高齢者の変形性脊椎症や変形性膝関節症などの保存的治療はまさしくこれに該当)、労災・自賠責保険における症状固定の定義に則れば、症状固定に該当する状況として良い訳です

黒田行政書士法務事務所では、交通事故に関する手続のお手伝をさせていただきます。

「後遺障害の認定」「非該当」「治療の打ち切り」「症状固定」「異議申立」などのむずかしい言葉の説明からさせていただきます。

一緒に、交通事故被害からの回復を目指しましょう!

兵庫県西宮市を中心として、阪神間、関西一円でのご相談を承ります。

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行政書士の職務を通じて、みなさまが幸福になれることのお手伝いをできればと思っております。

今回も、お読みくださり、ありがとうございました!

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自賠責保険における後遺障害の定義(後編)

交通事故 行政書士

ミースケ:それじゃあ、いよいよ本題だね。

ウサ吉行政書士:そうですね!

それでは始めます!

後遺障害とは何でしょうか?

まずは労災保険が障害補償の対象としている「障害」について、『労災補償 障害認定必携』の67頁では以下のように記載されています。

負傷又は疾病(以下「傷病」という。)がなおったときに残存する当該傷病と相当因果関係を有し、かつ、将来においても回復が困難と見込まれる精神的又は精神的なき損状態(以下「障害」という。)であって、その存在が医学的に認められ労働能力のそう失を伴うものを障害補償の対象としているものである。

一般的には自賠責保険における後遺障害とは、この定義の「負傷又は疾病(以下「傷病」という。)がなおったときに」の部分を「自動車事故による傷害がなおったときに」と読み替えて使用しているようです。

読み替えて記載すると以下のようになります。

自動車事故による傷害がなおったときに残存する当該傷病と相当因果関係を有し、かつ、将来においても回復が困難と見込まれる精神的又は精神的なき損状態(以下「後遺障害」という。)であって、その存在が医学的に認められ労働能力のそう失を伴うものを後遺障害による損害として自賠責保険の損害補償の対象としているものである。

ミースケ:前回も言ったんだけど・・・

治ったときに残る障害という言い回しがよく分からないんだよね(;^_^A アセアセ・・・

ウサ吉行政書士:確かに(;^_^A アセアセ・・・

考えてみれば変な定義ですよね(;^_^A アセアセ・・・

そこで、もういちど『労災補償 障害認定必携』を見てみましょう。

そこでは、「なおったとき」について以下のように記載されています。

ここにいう「なおったとき」とは、傷病に対して行われる医学上一般に承認された治療方法(以下「療養」という。)をもってしても、その効果が期待し得ない状態(療養の終了)で、かつ、残存する症状が、自然的経過によって到達すると認められる最終の状態(症状の固定)に達したときをいう。

これを「超」簡単に説明してしまいますと・・・

「お医者さんで治療を続けていたけど、これ以上は良くもならないし、また、これ以上悪くもならない状態になったときに、体に残った障害」のことを「後遺障害」だと言って良いと思います。

ミースケ:被害者の立場としては、治ってないんだと思うんだけど(;^_^A アセアセ・・・

ウサ吉行政書士:そうですね(;^_^A アセアセ・・・

もう「なおったとき」という用語については、外国語だと思って理解してください(;^_^A アセアセ・・・

ミースケ:開き直ったな( ̄□ ̄;)!!

ウサ吉行政書士:ちなみに、『労災補償 障害認定必携』では後遺障害の評価を行うのについて、以下のような記載があるので、また引用しますね。

したがって、障害程度の評価は、原則として療養効果が期待し得ない状態となり、症状が固定したときにこれを行うこととなる。

以上をまとめると、「自賠責保険における後遺障害とは、症状固定時に交通事故の被害者に残る精神的又は身体的な障害」と言えることができそうです。

ミースケ:えーと(;^_^A アセアセ・・・

とりあえず、ここでは、さっき言ってたように「お医者さんで治療を続けていたけど、これ以上は良くもならないし、また、これ以上悪くもならない状態になったときに、体に残った障害」のことだと理解しておくよ(;^_^A アセアセ・・・

ところで・・・

さっきから「症状の固定」って言葉が出てきてるんだけど・・・

この「症状の固定」についても説明してよ!

ウサ吉行政書士:了解しました。

でも、長くなったのでまた次回に(;^_^A アセアセ・・・

ミースケ:長くなると頭が混乱するからね(;^_^A アセアセ・・・

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自賠責保険における後遺障害の定義(前編)

交通事故 行政書士

ミースケ:いつも思うんだけど(;^_^A アセアセ・・・

交通事故のときの後遺障害の定義がいまいちはっきりしないんだけど(;^_^Aアセアセ・・・

ウサ吉行政書士:それはそうだと思います(;^_^Aアセアセ・・・

とっても、難しいものですしね(;^_^Aアセアセ・・・

という訳で!

後遺障害については、これからも、いろいろと形を変えて説明していこうと思っております。

ミースケ:分かりやすくお願いね!

ウサ吉行政書士:がんばります(;^_^Aアセアセ・・・

では、さっそくはじめていきましょう!

自賠法関連法には「後遺障害が何ぞや!」と明確に規定されておりません(;^_^Aアセアセ・・・

ミースケ:ええっ( ̄□ ̄;)!!

ウサ吉行政書士:規定がないこともないのですが(;^_^Aアセアセ・・・

例えば、自動車損害賠償保障法施行令の第2条の2号を見てみましょう

そこには、「後遺障害(傷害が治つたとき身体に存する障害をいう。以下同じ。)」という記載があります。

ミースケ:それじゃあ、分かりくいよ(;^_^Aアセアセ・・・

治ってるのに、身体に存する障害と言われてもねえ(;^_^Aアセアセ・・・

治ってないじゃん!

ウサ吉行政書士:ですよね(;^_^Aアセアセ・・・

そこで、これからもう少し、後遺障害について掘り下げて学んでいきましょう。

自賠責保険では、後遺障害を一覧表に掲載し、その一覧表に該当するものに対して等級を認定する扱いを取っています。

そして、この等級の一覧表は、労災保険で使われている後遺障害の等級一覧表をほぼそのまま使用しております。

ミースケ:そうなの?

ウサ吉行政書士:そうなんです。

そして、労災保険の労災補償の対象となる障害については優れた解説書があります。

ミースケ:なんて名前の本なの?

ウサ吉行政書士:『労災補償 障害認定必携』という本で、財団法人労災サポートセンターから出版されています。

この本は後遺障害を学ぶ上での必読書だと私は考えています。

この本の定義を参考にして、次回から自賠責保険における後遺障害についてお勉強していきましょう。

という訳で、今日はここまでです(;^_^Aアセアセ・・・

ミースケ:えっ!なんで!

ウサ吉行政書士:長くなると眠くなるでしょ(;^_^Aアセアセ・・・

ミースケ:それは言えてる(;^_^Aアセアセ・・・

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後遺障害別等級表・労働能力喪失率 別表2

交通事故 行政書士

別表第2

等級

後 遺 障 害

保険金額

労働能力喪失率

第1級

1 両眼が失明したもの

 

2 咀嚼及び言語機能を廃したもの

 

3 両上肢をひじ関節以上で失ったもの

 

4 両上肢の用を全廃したもの

 

5 両下肢をひざ関節以上で失ったもの

 

6 両下肢の用を全廃したもの

3000万円

100%

第2級

1 1眼が失明し、他眼の視力が0.02以下になったもの

 

2 両眼の視力が0.02以下になったもの

 

3 両上肢を手関節以上で失ったもの

 

4 両下肢を足関節以上失ったもの

2590万円

100%

第3級

1 1眼が失明し、他眼の視力が0.06以下になったもの

 

2 咀嚼または言語の機能を廃したもの

 

3 神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し、終身労務に服することができないもの

 

4 胸腹部臓器の機能に著しい障害を残し、終身労務に服することができないもの

 

5 両手の手指を全部失ったもの

2219万円

100%

第4級

1 両眼の視力が0.06以下になったもの

 

2 咀嚼及び言語の機能に著しい障害を残すもの

 

3 両耳の聴力を失ったもの

 

4 1上肢をひじ関節以上で失ったもの

 

5 1下肢をひざ関節以上で失ったもの

 

6 両手の手指の全部の用を廃したもの

 

7 両足をリスフラン関節以上で失ったもの

1889万円

92%

第5級

1 1眼が失明し、他眼の視力が0.1以下になったもの

 

2 神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し、特に軽易な労務以外の労務に服することができないもの

 

3 胸腹部臓器の機能に著しい障害を残し、特に軽易な労務以外の労務に服することができないもの

 

4 1上肢を手関節以上で失ったもの

 

5 1下肢を足関節以上で失ったもの

 

6 1上肢の用を全廃したもの

 

7 1下肢の用を全廃したもの

 

8 両足の足指の全部を失ったもの

1574万円

79%

第6級

1 両眼の視力が0.1以下になったもの

 

2 咀嚼または言語の機能に著しい障害を残すもの

 

3 両耳の聴力が耳に接しなければ大越を解することができない程度になったもの

 

4 1耳の聴力を失い、他耳の聴力が40センチメートル以上の距離では普通の話声を解することができない程度になったもの

 

5 脊柱に著しい変形又は運動障害を残すもの

 

6 1上肢の3大関節中の2関節の用を廃したもの

 

7 1下肢の3大関節中の2関節の用を廃したもの

 

8 1手の5の手指又はおや指を含み4の手指を失ったもの

1296万円

67%

第7級

1 1眼が失明し、他眼の視力が0.6以下になったもの

 

2 両耳の聴力が40センチメートル以上の距離では普通の話声を解することができない程度になったもの

 

3 1耳の聴力を全く失い、他耳の聴力が1メートル以上の距離では普通の話声を解することができない程度になったもの

 

4 神経系統の機能又は精神に障害を残し、軽易な労務以外の労務に服することができないもの

 

5 胸腹部臓器の機能に障害を残し、軽易な労務以外の労務に服することができないもの

 

6 1手のおや指を含み3の手指を失ったもの又はおや指以外の4の手指を失ったもの

 

7 1手の5の手指又はおや指を含み4の手指の用を廃したもの

 

8 1足をリフスラン関節以上で失ったもの

 

9 1上肢に偽関節を残し、著しい運動障害を残すもの

 

10 1下肢に偽関節を残し、著しい運動障害を残すもの

 

11 両足の足指の全部の用を廃したもの

 

12 外貌に著しい醜状障害を残すもの

 

13 両側の睾丸を失ったもの

1051万円

56%

第8級

1 1眼が失明し、又は1眼の視力が0.02以下になったもの

 

2 脊柱に運動障害を残すもの

 

3 1手のおや指を含み2の手指を失ったもの又はおや指以外の3の手指を失ったもの

 

4 1手のおや指を含み3の手指の用を廃したもの又はおや指以外の4の手指の用を廃したもの

 

5 1下肢を5センチメートル以上短縮したもの

 

6 1上肢の3大関節中の1関節の用を廃したもの

 

7 1下肢の3大関節中の1関節の用を廃したもの

 

8 1上肢に偽関節を残すもの

 

9 1下肢に偽関節を残すもの

 

10 1足の足指を全部失ったもの

819万円

45%

第9級

1 両眼の視力が0.6以下になったもの

 

2 1眼の0.06以下になったもの

 

3 両眼に半盲症、視野狭窄又は視野変状を残すもの

 

4 両眼のまぶたに著しい欠損を残すもの

 

5 鼻を欠損し、その機能に著しい障害を残すもの

 

6 咀嚼及び言語の機能に障害を残すもの

 

7 両耳の聴力が1メートル以上の距離では普通の話声を解することができない程度になったもの

 

8 1耳の聴力が耳に接しなければ大声を解することができない程度になり、他耳の聴力が1メートル以上の距離では普通の話声を解することが困難である程度になったもの

 

9 1耳の聴力を全く失ったもの

 

10 神経系統の機能又は精神に障害を残し、服することができる労務が相当な程度に制限されること

 

11 胸腹部臓器の機能に障害を残し、服することができる労務が相当な程度に制限されるもの

 

12 1手のおや指又はおや指以外の2の手指を失ったもの

 

13 1手のおや指を含み2の手指の用を廃したもの又はおや指以外の3の手指の用を廃したもの

 

14 1足の第1の足指を含み2以上の足指を失ったもの

 

15 1足の足指の全部の用を廃したもの

 

16 外貌に相当程度の醜状を残すもの

 

17 生殖器に著しい障害を残すもの

616万円

35%

第10級

1 1眼の視力が0.1以下になったもの

 

2 正面をみた場合に複視の症状を残すもの

 

3 咀嚼または言語の機能に障害を残すもの

 

4 14歯以上に対し歯科補綴を加えたもの

 

5 両耳の聴力が1メートル以上の距離では普通の話声を解することが困難である程度になったもの

 

6 1耳の聴力が耳に接しなければ大声を解することができない程度になったもの

 

7 1手のおや指又はおや指以外の2つの手指の用を廃したもの

 

8 1下肢を3センチメートル以上短縮したもの

 

9 1足の第1の足指又は他の4の足指を失ったもの

 

10 1上肢の3大関節中の1関節の機能に著しい障害を残すもの

 

11 1下肢の3大関節中の1関節の機能に著しい障害を残すもの

461万円

27%

第11級

1 両眼の眼球に著しい調節機能障害又は運動障害を残すもの

 

2 両眼のまぶたに著しい運動障害を残すもの

 

3 1眼のまぶたに著しい欠損を残すもの

 

4 10歯以上に対し歯科補綴を加えたもの

 

5 両耳の聴力が1メートル以上の距離では小声を解することができない程度になったもの

 

6 1耳の聴力が40センチメートル以上の距離では普通の話声を解することができない程度になったもの

 

7 脊柱に変形を残すもの

 

8 1手のひとさし指、なか指又はくすり指を失ったもの

 

9 1足の第1の足指を含み2以上の足指の用を廃したもの

 

10 胸腹部臓器の機能に障害を残し、労務の遂行に相当な程度の支障があるもの

331万円

20%

第12級

1 1眼の眼球に著しい調節機能障害又は運動障害を残すもの

 

2 1眼のまぶたに著しい運動障害を残すもの

 

3 7歯以上に歯科補綴を加えたもの

 

4 1耳の耳殻の大部分を欠損したもの

 

5 鎖骨、胸骨、ろく骨、けんこう骨又は骨盤骨に著しい変形を残すもの

 

6 1上肢の3大関節中の1関節の機能に障害を残すもの

 

7 1下肢の3大関節中の1関節の機能に障害を残すもの

 

8 長管骨に変形を残すもの

 

9 一手の小指を失ったもの

 

10 1手のひとさし指、なか指又はくすり指の用を廃したもの

 

11 1足の第2の足指を失ったもの、第2の足指を含み2の足指を失ったもの又は第3の足指以下の3の足指を失ったもの

 

12 1足の第1の足指又は他の4の足指の用を廃したもの

 

13 局部に頑固な神経症状を残すもの

 

14 外貌に醜状を残すもの

224万円

14%

第13級

1 1眼の視力が0.6以下になったもの

 

2 正面以外を見た場合に複視の症状を残すもの

 

3 1眼に半盲症、視野狭窄又は視野変状を残すもの

 

4 両眼のまぶたの一部に欠損を残し又はまつげはげを残すもの

 

5 5歯以上に対し歯科補綴を加えたもの

 

6 1手のこ指の用を廃したもの

 

7 1手のおや指の指骨の一部を失ったもの

 

8 1下肢を1センチメートル以上短縮したもの

 

9 1足の第3の足指以下の1又は2の足指を失ったもの

 

10 1足の第2の足指の用を廃したもの、第2の足指を含み2の足指の用を廃したもの又は第3の足指以下の3の足指の用を廃したもの

 

11 胸腹部臓器の機能に障害を残すもの

139万円

9%

第14級

1 1眼のまぶたの一部に欠損を残し又はまつげはげを残すもの

 

2 3歯以上に対し歯科補綴を加えたもの

 

3 1耳の聴力が1メートル以上の距離では小声を解することができない程度になったもの

 

4 上肢の露出面にてのひらの大きさの醜いあとを残すもの

 

5 下肢の露出面にてのひらの大きさの醜いあとを残すもの

 

6 1手のおや指以外の手指の指骨の一部を失ったもの

 

7 1手のおや指以外の手指の遠位指節間関節を屈伸することができなくなったもの

 

8 1足の第3の足指以下の1又は2の足指の用を廃したもの

 

9 局部に神経症状を残すもの

75万円

5%

 

備 考

①視力の測定は、万国式試視力表による。屈折異常のあるものについては、矯正視力について測定する。

②手指を失ったものとは、おや指は指節間関節、その他の手指は近位指節間関節以上を失ったものをいう。

③手指の用を廃したものとは、手指の末節骨の半分以上を失い、又は中手指節間関節若しくは近位指節間関節(おや指にあっては、指節間関節)に著しい運動障害を残すものをいう。

④足指を失ったものとは、その全部を失ったものをいう。

⑤足指の用を廃したものとは、第一の足指は末節骨の半分以上、その他の足指は遠位指節間関節以上を失ったもの又は中足指節関節若しくは近位指節間関節(第一の足指にあっては、指節間関節)に著しい運動障害を残すものをいう。

⑥各等級の後遺障害に該当しない後遺障害であって、各等級の後遺障害に相当するものは、当該等級の後遺障害とする。

(注1)後遺障害が2つ以上あるときは、重い方の後遺障害の該当する等級による。しかし、下記に掲げる場合においては等級を次の通り繰り上げる。

第13級以上に該当する後遺障害が2つ以上あるときは重い方の後遺障害の等級を1級繰り上げる。ただし、それぞれの後遺障害該当する保険金額の合算の合計額繰り上げ後の後遺障害の保険金額を下回るときはその合算額を保険金として採用する。

第8級以上に該当する後遺障害が2つ以上あるときは、重い方の後遺障害等級を2級繰り上げる

第5級以上に該当する後遺障害が2つ以上あるときは、重い方の後遺障害の等級を3級繰り上げる。

(注2)既に後遺障害のある者がさらに同一部位について後遺障害の程度を加重したときは、加重後の等級に応ずる保険金額から既にあった後遺障害の等級に応ずる保険金額を控除した金額を保険金額とする。

 

後遺障害別等級表・労働能力喪失率 別表1

交通事故 行政書士

後遺障害別等級表・労働能力喪失率

 

別表第1

等級

介護を要する後遺障害

保険金額

労働能力喪失率

第1級 1 神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し、常に介護を要するもの

2 胸腹部臓器の機能に著しい障害を残し、常に介護を要するもの

4000万円

100%

第2級 1 神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し、随時介護を要するもの 

 

2 胸腹部臓器の機能に著しい障害を残し、随時介護を要するもの

3000万円

100%

 

備考 

各等級の後遺障害に該当しない後遺障害であって、各等級の後遺障害に相当するものは、当該等級の後遺障害とする。

 

(注)既に後遺障害のあるものがさらに同一部位について後遺障害の程度を加重したときは、加重後の等級に応ずる保険金額から既にあった後遺障害の等級に応ずる保険金額を控除した金額を保険金額とする。

 

 

備忘録:調査事務所の公表基準(ムチウチ)

交通事故 行政書士

外傷性頚部症候群については、Nliro調査事務所が後遺障害の認定基準を公表しているようです。

交通事故110番の宮尾一郎氏の著作である『交通事故後遺障害診断書 Ⅳ ムチウチ』という本の中で、その基準が掲載されていましたので、その基準の部分だけ、勉強のために、ワープロ打ちしました。

備忘録としてブログに掲載します。

なお、宮尾一郎氏は上記書籍の中で、この基準に対して、コメントを残されています。

このコメントがなかなかの優れものなので、ご興味のある方はぜひ『交通事故後遺障害診断書 Ⅳ ムチウチ』をご購入の上、お読みいただければと思います。

もとネタはNliro調査事務所が配布した『自賠責保険における後遺障害とは』という配布物に記載されていたものだそうです。

それでは、ここから備忘録の開始です。

ムチウチについての調査事務所の公表基準

 

(1)外傷性頚部症候群における障害の種類

頚椎の脱臼や骨折などの骨傷や頚髄損傷を伴わない外傷性頚部症候群(頚椎捻挫・頚部挫傷)については、将来においても回復が見込めない症状であることを医学的に証明・説明できる場合には、「神経系統の機能または精神」の障害として評価します。

なお、外傷に起因する心因的反応による症状は、精神医学的治療をもってしても治癒しなかったものについては、「外傷性神経症」として外傷性頚部症候群とは異なる評価をします。

 

頚椎の脱臼・骨折や頚髄損傷を伴う場合は、「神経系統の機能または精神/脊髄の障害」「脊柱およびその他体幹骨の障害」により評価します。

 

(2)受傷から症状固定まで、診断書作成上の留意点

①初診時の状態

問診により、事故時の受傷状況、事故前の健康状態、特に事故前に受賞歴がある場合には、受傷部位や程度、事故後の症状などをご確認ください。

初診時における自覚症状と神経学的検査所見、頚椎可動域制限と圧痛の有無、上・下肢に症状がある場合には反射・知覚検査、筋委縮の有無・程度、画像所見などを記載してください。

 

②症状の経過、治療内容

自覚症状の推移やその存在を説明しうる神経学的検査・画像所見などの推移、観血的手術を適応した場合には、手術の目的を手術後の症状の変化などを記載してください。

 

③基礎疾患の有無

外傷前の健康状態や症状の有無、観血的手術を受けた場合はその内容などを問診や画像所見などにより記載してください。

 

④症状固定時の神経学的検査所見や画像所見、臨床所見、治療経過などを記載してください。

特に遅発生の症状がある場合は、症状の原因や外傷との因果関係、神経学的検査所見の変化などについて記載してください。

なお、症状固定時の症状については、自覚症状に対する神経学的検査結果など、他覚的検査所見により記載してください。症状固定時の症状が非外傷性の退行変性による症状と競合している場合や、外傷と関連のない症状が残存している場合には、受傷後の症状の連続性や変化について、医学的な所見を記載してください。

 

(3)後遺障害等級表における外傷性頚部症候群の評価

12級13号 局部に頑固な神経症状を残すもの

14級9号  局部に神経症状を残すもの

 

(4)外傷性頚部症候群にかかる後遺障害認定基準

外傷性頚部症候群については、

症状の存在を医学的に証明可能か、

受傷時の状態・治療の経過などからその妥当性が判断できるか、

この2つを前提に等級認定を行います。

 

①神経症状について

「局部に頑固な神経症状を残すもの」

外傷性頚部症候群に起因する頭頚部や上肢、背部に残存する症状が、神経学的検査所見や画像所見などの他覚的所見により、医学的に証明しうるものがこれに該当します。

 

「局部に神経症状を残すもの」

外傷性頚部症候群に起因する症状が、神経学的検査や画像所見などから証明することはできないが、受傷時の状態や治療の経過などから連続性・一貫性が認められ説明可能な症状であり、単なる故意の誇張でないと医学的に推定されるものがこれに該当します。

 

②頭痛、失調、めまいについて

頭痛では、労働には通常差し支えはないが、ときには労働に差し支える程度の強い頭痛が起こるものは12級13号として取り扱います。

労働に差し支えがないが、頭痛が頻回に発現しやすくなったものは、14級9号として取り扱います。

 

めまいでは、労働に通常差し支えはないが、眼振その他平衡機能検査の結果に異常所見が認められるものは12級13号として取り扱います。

めまいの自覚症状はあるが、他覚的には、眼振その他平衡機能検査の結果に異常所見が認められないもので単なる故意の誇張ではないと医学的に推定されるものは、14級9号として取り扱います。

 

 

外傷性頚部症候群 急性期の診断書

「症状の経過・治療の内容および今後の見通し」

○初診時の状態としては

①事故時の受傷状況

②事故前の健康状態、事故前に受賞歴がある場合は、受傷の部位や事故後の症状

③自覚症状と神経学的検査所見

④可動域制限と圧痛の有無

⑤上・下肢に症状がある場合、反射・知覚検査、筋委縮の有無、程度、画像所見

⑥非外傷性の退行性変化の有無

 

○症状の経過・治療内容

①自覚症状の推移やその存在を説明しうる神経学的検査・画像所見、臨床所見、治癒経過

②遅発生の症状がある場合、症状の原因や外傷との因果関係、神経学的検査所見の変化

③自覚症状については、神経学的検査結果など他覚的検査所見により記載してください

④症状固定時の症状が非外傷性の退行性変化による症状と競合している場合や、外傷と関連のない症状が残存している場合は、受傷後の症状の連続性や変化についての医学的所見

 

○主たる検査所見

①神経学的検査など、諸検査結果および画像証券

②検査所見については、検査所見欄に書ききれない場合は、上記、症状の経過欄にご記入下さい。

 

○初診時の意識障害

意識障害の程度および期間についてご記入ください。

 

○既往症及び既存障害

非外傷性の退行性変化など、症状に関連した基礎疾患の有無および程度についてご記入ください。

 

外傷性頚部症候群 急性期以降の経過診断書

 

○症状の経過・治療の内容

症状の推移について継時的にご記入ください。

特に症状の憎悪などから認められた場合は、その医学的根拠についてもご記入ください。

 

○主たる検査所見

治療経過における諸検査所見をご記入ください。

検査所見に変化が認められる場合は、変化の理由などについてもあわせてご記入下さい。

 

後遺障害の有無経過診断書作成時点において、後遺障害残存の可能性の有無について、可能な範囲でご記入ください。

 

 

自動車損害賠償責任保険後遺障害診断書

 

○自覚症状

被害者の訴えている、症状についてご記入ください

日常生活への支障状況もご記入ください

 

○他覚症状および検査結果

他覚的所見の検査結果から症状固定時の症状について記載してください。

また、事故受傷と症状が残存することの医学的見解についてもご記入ください。

 

①症状固定時の神経学的検査所見(画像所見および治療経過)

②遅発生の症状がある場合、症状の原因や外傷との因果関係、神経学的検査所見の変化

③自覚症状については、神経学的検査結果など他覚的検査所見により説明してください。

④症状固定時の症状が非外傷性の退行性変化による症状と競合している場合や、外傷と関連のない症状が残存している場合は、受傷後の症状の連続性や変化についての医学的所見

 

その上で、外傷性頚部症候群における後遺障害認定のポイントとして、以下の4点を指摘しています。

 

①受傷状況の確認

②残存する症状の具体的内容および程度の確認

③受傷状況・症状経過と残存する症状との整合性の確認

④残存する症状(特に自覚症状)と検査所見との間の整合性の確認

 

○障害内容の憎悪・緩解の見通し

症状が将来にわたり残存することの医学的見解についてご記入ください。

 

Nliro調査事務所の後遺障害等級認定のコメント

初診時から症状固定時まで頚部痛、頭痛を訴えていますが、反射等神経学的所見や画像所見などから、当該症状を説明することはできません。

しかしながら、疼痛に対し神経ブロックを施行するなどの治療経過より、当該症状が連続かつ、一貫して認められたことから、後遺障害等級評価としては、「局部に神経症状を残すもの」として14級10号を認定しました。

 

 

「法の日」の行政書士 無料相談会

業務日誌 行政書士

兵庫県行政書士会・阪神支部では、毎年10月に無料相談会を行っています。

今年は10月1日(水)に、西宮市民会館にて無料相談会&無料セミナーが行われます。

詳細は下記PDFをご覧下さいませ!

西宮会場:「法の日」の行政書士 無料相談会&無料セミナー

そして、10月4日(土)には、イオンモール伊丹にて無料相談会が行われます。

伊丹会場:「法の日」の行政書士 無料相談会

この機会にぜひ行政書士のご利用をお試し下さい。

行政書士の業務を下記に例示します。

◎遺言書・相続に関係する書類

遺言の作成支援、遺産分割協議書、相続関係資料、財産目録、遺留分減殺請求(登記を除く)

◎権利義務に関する書類

各種契約書(贈与、売買、交換、消費貸借、使用貸借、賃貸借、請負、委任、寄託、組合、終身定期、和解)、念書、示談書、協議書、内容証明、告訴状、告発状、嘆願書、請願書、陳情書、上申書、始末書、定款等

◎知的資産の活用に関する書類

知的資産ライセンス契約書、知的資産・地域資源を活用した事業計画書・補助金申請書・著作権登録申請手続き、知的資産経営報告書

◎法人設立に関する書類

株式会社、合同会社(LLC)、NPO法人、社会法人(一般・公益)、財団法人(一般・公益)、医療法人、社会福祉法人、宗教法人、学校法人、有限責任事業組合(LLP)、マンション組合管理法人、事業協同組合、その他(登記を除く)

◎事実証明に関する書類

実地調査に基づく各種図面類(位置図、案内図、現況測量図等)、各種議事録、会計帳簿、履歴書、財産目録、報告書、申述書

◎外国人のサポートに関する書類

外国人の在留等許可、永住、帰化許可、パスポート

◎許認可等手続に関する書類

建設業、運送業、宅建業、倉庫業、解体工事業、風俗営業、旅行業、飲食店営業、産業廃棄物許可(一般・産業)、深夜酒類提供飲食店、酒類販売業、古物営業、障害福祉サービス事業、障害者支援施設等、相談支援事業

◎自動車に関する書類

自動車登録、車庫証明、自動車運送事業、レンタカー営業、自賠責保険請求、示談書、事故原因調査、上申書、記録閲覧同行、損害賠償の積算、交通事故相談

◎土地の利用に関する書類

農地転用、官民境界協定手続、里道水路用途廃止・払下

※他の法律において制限をされるものについては、業務を行うことはできません。